ビギナー向け カブト&クワガタ飼育ガイド

国産カブトの飼育方法

国産カブトムシの飼育方法

国産カブトムシは飼育・繁殖が容易なので是非繁殖をさせて幼虫飼育も楽しんでください。

外国産のカブトムシも飼育方法は基本的に同じですが住んでいる地域により飼育温度が異なりますので温度調節が可能であれば挑戦してみてください。

カブトムシの飼育に必要な物は

・プラケースなどの飼育容器
中サイズ以上の大きさがお勧めで中サイズで1ペア、大サイズで2~3ペアが良いです。
飼育ケースは大きい方が良いですが、1つのケースに1ペアで飼う事をお薦めします。
これは、クワガタやカブトムシを1つのケースでまとめて飼いすると、餌を争ってケンカをし、弱ってしまったり、最悪の場合死んでしまう事があるからです。
やむを得ず、まとめ飼いする場合は、出来る限り大きいケースを準備し、餌を多めに入れてあげてください。

・マット(土)
産卵が容易なので幼虫に合わせて発酵マットを使いましょう。
発酵マットはガス抜きなどが必要な場合がありますので解らない場合は購入の際に確認してください。
園芸用の土でもOKですが、農薬が混入している可能性があるため注意が必要です。
産卵・繁殖が目的であれば、飼育するカブトムシ・クワガタに応じて、適切なマットを選ぶ必要があります。

・ゼリー(エサ)
安価な昆虫用ゼリーでも十分食べますが産卵促進効果のあるゼリーを与えたりリンゴやバナナなどの果物も良く食べます。
スイカなどの水分の多い物はお腹を壊しますので与えないようにしましょう。

の3点が必ず必要で登り木やエサ皿などがあればより自然な飼育が楽しめます。

繁殖を目的とした成虫の飼育方法は
1 飼育ケースにマットを半分~3分の2程度まで入れます。
  底部分は硬めに詰めて上半分はふんわり入れます。
  目安としては、強く握って水がにじまない程度で水分量で言うと
  約50~60%がお勧めです。
成虫を飼育するだけであれば5cmもあれば十分です。

マットの上にエサ(ゼリー)を入れる匹数以上の個数を入れて成虫を入れると完成です。
エサは良く食べますのでなくなれば新しい物と取り替えてください。
食べ残しがあっても週に1度はゼリーを新鮮なものに取り替えてあげて下さい。
またマットが乾いてきたら霧吹きなどで表面が濡れる程度に加水してください。
入れ過ぎはダメです。
転倒防止の為に登り木を入れたりエサ皿を使用すると昆虫も喜びます。

飼育場所は風通し良い日陰が良く20~26℃で飼育すると長生きしてくれます。

ペアで飼育してから1ヵ月程度経過すると底面に幼虫または卵が確認できるかと思います。
成虫が生きていれば取り出して別容器で飼育してください。
成虫が潜った時に幼虫や卵を潰す場合があります。

成虫を取り出しそのまましばらくは放置しておきましょう。
成虫を飼育していた場合と同じで風通し良い日陰で保管してください。
マットの表面が乾燥したら同じように霧吹き等で加水してあげてください。

しばらく(約1~2ヵ月)放置しておくと幼虫がマットを食べて糞が目立つようになります。
糞が目立つようになればマットを交換してください。
この際に幼虫の匹数を数え飼育容器を選んでください。
目安は幼虫1匹に2Lの大きさがお勧めです。
5匹の場合は10L程度の大きさの飼育容器がお勧めです。

飼育ケースの大きさが適当であれば春と秋の2回程度マット交換する事になります。
春のマット交換(蛹化前のマット交換)ではケース底10cm以上マットを硬く詰めるようにしましょう。
これを怠ると蛹室が上手く作れずに羽化不全と呼ばれる状態になり、カブトムシの羽にシワ出来てしまったりする多くなります、注意しましょう。
カブトムシの大きさは幼虫の間に食べた餌(マット)の質と量で決まります。
忘れずにちゃんと交換してあげましょう。

夏が近づく6月~7月に蛹室を作り蛹になります。

蛹の状態の時にショックを与えると上手く成虫になれないため、出来る限りそっとしておいて下さい。
カブトムシは蛹になってから羽化までが3週間~1ヶ月程度、羽化後2~3週間で土の中から這い出して活動を開始します。
7月~8月頃になると元気なカブトムシの姿を見ることが出来るでしょう。